皆さん、こんにちは。マンション管理士のIです。
今回も、散歩の途中で感じたことからお話ししたいと思います。
いつもの川沿いのコースをそぞろ歩いていると、排水口のコンクリートの上で、カワウたちが思い思いに羽を休めていました。

いつもの光景かと思って眺めていると、その中に一羽、白く見える鳥がいます。
よく見ると、一羽のサギがカワウの集団に交じり、何事もないかのように佇んでいました。
思わず、「多文化共生社会だ」と声が出そうになりました。
カワウたちも、特に気にする様子はありません。異なる鳥が同じ場所で自然に過ごす姿は、まるで一幅の絵のような穏やかな光景でした。

マンションという「小さな社会」
「多文化共生社会」は、近年よく耳にする言葉です。
政治的な立場や社会情勢なども関係し、さまざまな意見があることは承知しています。ただし、ここでその是非を論じるつもりはありません。
このコラムで考えたいのは、あくまでもマンションという「小さな社会」における多文化共生です。
多文化共生と聞くと、外国人居住者との関係を思い浮かべる方も多いでしょう。
「言葉が通じるだろうか」
「生活習慣や文化の違いから、トラブルにならないだろうか」
そのような不安を感じる人もいるかもしれません。
一方、日本で生活する外国人は増えており、居住の場としてマンションが重要な役割を担っています。
実際に、ゴミ出しや騒音、生活ルールの違い、民泊による不特定多数の出入りなどが、マンション内の問題となることがあります。文化や宗教上の習慣が、ほかの居住者の生活とすれ違うケースもあるでしょう。
しかし、日本が好きで、日本の文化や生活習慣を理解し、地域社会に溶け込もうとしている外国人も大勢います。
外国人をひとくくりにできないのと同様に、日本人もひとくくりにはできません。国籍にかかわらず、考え方や生活習慣、他者との関わり方は一人ひとり異なります。
さまざまな背景を持つ人たちが暮らし、一つの小さな社会を形づくっているマンション。
私たちは、この社会をどのように運営し、誰もが暮らしやすい住環境を維持していけばよいのでしょうか。
次回の「多文化共生社会(下)」では、文化や生活習慣の異なる人たちと共に暮らすために、管理組合や居住者に何ができるのかを考えます。
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“建物も進化する。だからこそ「管理」も進化していく”について考えた前回の記事も、ぜひご覧ください。

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執筆者
マンション管理士 岩﨑 一雄
イントスマンション管理事務所所属。
千葉市を中心に管理規約の見直し、長期修繕計画、防災、理事会運営支援などを行っています。

