2026年4月の区分所有法改正施行により、マンション管理のルールは大きく変わりました。
しかし、実際の現場では「改正は知っているが、何から手を付ければいいのかわからない」という管理組合が非常に多いのが実情です。
法改正は“知っているだけ”では意味がありません。適切に対応しなければ、総会が機能しない、トラブルが増える、修繕が進まないといった問題につながる可能性があります。
本記事では、改正後に管理組合がまず最初に取り組むべき3つの実務対応をわかりやすく解説します。
① 管理規約の見直し|改正内容とのズレを放置しない
まず最初に取り組むべきは、管理規約の見直しです。
今回の法改正では、決議要件や管理の考え方が変わっているため、古い規約のままでは実務と合わなくなる可能性があります。
例えば、以下のような問題が起こります。
- 総会で決議した内容が規約と矛盾する
- 運用は変えているのに規約が追いついていない
- トラブル時に判断基準が曖昧になる
特に築20年以上のマンションでは、規約が長年更新されていないケースも多く、知らないうちに「時代遅れのルール」で運営していることも少なくありません。
まずは現行規約が改正内容と整合しているかを確認することが重要です。
② 総会運営の見直し|“通りやすくなった”ことの落とし穴
今回の改正では、一定の条件下で決議が成立しやすくなるなど、総会運営に大きな影響があります。
一見すると「決めやすくなった」と感じますが、実務では注意が必要です。
例えば、以下のようなリスクが考えられます。
- 十分な説明がないまま決議が進む
- 一部の意見だけで重要事項が決まる
- 後から住民間の不満や対立が発生する
実際に現場では「決議は通ったが、その後トラブルになった」というケースも増えています。
重要なのは、単に決議を通すことではなく、合意形成の質を高めることです。
議案の説明資料を丁寧に作る、事前に意見を集めるなど、総会運営そのものの見直しが求められます。
③ 管理体制の見直し|役員不足と運営の限界
近年、多くのマンションで深刻化しているのが「役員のなり手不足」です。
高齢化や負担の大きさから、理事や理事長の担い手が見つからず、管理組合の機能が低下しているケースが増えています。
今回の法改正をきっかけに、管理体制そのものを見直すことも重要です。
- 理事会運営の簡素化
- 業務の外部委託
- マンション管理士など専門家の活用
「管理会社に任せているから大丈夫」と考えている場合でも、実際には管理組合の主体的な判断が必要な場面は多く存在します。
無理に現状を維持するのではなく、現実的に運営できる体制へ移行することが求められます。
まとめ|3つをやらないとどうなるか
今回ご紹介した3つのポイントを放置すると、以下のような問題につながる可能性があります。
- 規約と実務のズレによるトラブル
- 総会が形骸化し、意思決定が不透明になる
- 役員不足により管理が機能しなくなる
法改正は「対応しなくてもすぐ困るもの」ではありませんが、放置すれば確実に将来のリスクになります。
だからこそ、早い段階での対応が重要です。
あなたのマンションは大丈夫ですか?
ここまで読んで、「うちのマンションは大丈夫だろうか」と感じた方も多いのではないでしょうか。
現状の規約や運営状況が改正内容に対応できているかどうかは、専門的な視点で確認することが重要です。
イントス マンション管理事務所では、管理組合向けに簡易チェックを実施しています。
- 管理規約の現状チェック
- 総会運営の改善ポイント
- 管理体制の見直しアドバイス
将来のトラブルを防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。


